24年前は大阪の病院で勤務していました。
突然の激しい揺れに飛び起きました。
数日後、ペットボトルを詰めこんだリュックサックを背負って
神戸の恩師の自宅へ向かいました。
甲子園から先は電車が止まったため、
そこで自転車を買いました。
映像ではわからない光景でした。
まるで敗戦後の街(実際を知りませんが)を見ているかのようでした。
寸断された道もあり、自転車が使い物にならなくなり、
歩いていた人にあげました。
ようやくたどり着き、恩師が満面の笑みで迎えてくれました。
震災などの自然災害や戦争の記憶や教訓を語り継ぐ。
その必要性はいつも高らかに謳われます。
しかし私達の脳は、そのことを困難にしています。
日々の何気ない暮らしの有り難さ。
それを忘れてしまいます。