春の訪れを告げるのは桜だけではありません。
ツバメをちらほら見かけるようになりました。
東南アジアやオーストラリアなどから子育てのため遥々渡ってきます。
世界で75種もあり、日本でみられるのはそのうち5種。
親鳥はひなに餌を1日に300回も運ぶことがあるそうです。
しかしようやく巣立った若鳥がカラスやワシなどに襲われず、
半年後の渡りまで生き残るのは約10~30%、
そのうち再度日本に訪れるのは約10%で、平均寿命は1.5年。
確率の数字は不確かでしょうが、非常に少ないのは間違いありません。
つい愛らしい姿だけに注視してしまいますが、
過酷な環境下で生きているのは、絶え間なく戦い抜いているからです。
その戦い方は彼らの遺伝子の中に代々刻み込まれており、
すべての生物はそうなのです。
とすると私たちの「知恵」とはいかほどのものでしょう。