診療方針
お知らせ
診療基本方針
●事実をありのまま, ごまかさず, 正直に伝えます.
お互い双方の信頼関係にもとづいた診療でありたいと思っています.
●標準的治療をふまえ, 診療所の範囲内で可能な限り高いレベルの治療を目指しています.
その答えを見つけるために目標と課題を持ち続けています.
しかしながら, 特殊なことをしているわけではありません.
まずよく診る, 触れる, じっくりと考える.
次に記録(写真)に残し, 結果を予測し, 前回と比較し, また考える.
予測に反すれば修正し,その理由を考える.
そういう地道でシンプルな基本を繰り返し, 日々たとえ僅かであっても積み重ねています.
というよりも, 治療をするためにはそうせざるを得ません.
●長年の間皮膚科治療検討会を開催し, 仲間のベテラン皮膚科医らと切磋琢磨をしています.
また, (当然ながら)学会・研究会に多数参加し, 最新知識の習得を継続しています.
しかし, それでもまったく満足できるものではありません.
むしろ, まだまだと自覚させられることが増えるばかりで, 悩みは尽きません.
●医療には不確実性があり, 完全な正解はありません.
うまくいくこともありますが, 自らの実力不足のため, そうでないときもあります.
成功ではなく, 数多くの失敗やつまづきの中から学んでいくしかありません.
とはいえ, 選択肢の中のbest available (利用可能な最善)の治療は常に考えています.
●薬は, 高い品質が保証された大手メーカーの先発品を基本的に処方しています.
特に外用剤は, 基材が非常に重要なため, 有効な治療には先発品が必要である
と考えています.
https://www.pharmacy-net.co.jp/images/of_turnup/19/19_101.pdf
●診療は, 医者ひとりだけでできるわけではありません.
スタッフに支えられてこそ成立します.
スタッフとともにチームとして取り組んでいます.
●小世帯の診療所です. 余裕はありません.
そのため, あえて短い受付時間で限られた人数の診察枠に設定しています.
診察の質を落とさないためです.
診療個別方針(例)
●アトピー性皮膚炎:バリア機能を補うための保湿を基本としています.そのうえで皮膚の炎症
がなくなるまできちんと抑え, その後落ち着いた状態を維持するために定期的に塗り薬を用い,
最終的に保湿剤だけでいい状態になれることを目標としています.
ステロイド外用剤については,正確に使用するために治療計画をたて, その結果を確認しています.
特に乳児については, 保湿を基本としたきめ細やかな外用療法を行っています. 両親の不安が少しでも和らぐことができるように努めています.
食物アレルギーについては, 経験と知識が豊富な小児科医師を紹介し, 治療の連携をとっています.
(参照:九州大学医学部皮膚科 https://www.kyudai-derm.org/atopy/index.html )
食物, 薬, 蜂などによるアナフィラキシーショックにはエピペン®で対応します.
https://www.epipen.jp/top.html
●伝染性軟属腫:圧出(摘出)しない外用療法を行っています.
(『カラーアトラス疣贅治療考』P.234 江川清文:医師薬出版)
●創傷・熱傷:ガーゼや消毒剤を用いない新しい治療(開放性湿潤療法)を行っています.
http://www.wound-treatment.jp/
●蕁麻疹:治療ガイドラインに準拠して適切な薬を選択し, 慢性のタイプでは計画的に減薬
するようにしています.
●にきび:病態や治療目標の理解の説明に重点を置いています. そのうえで治療ガイドライン
に準拠しながら, 適切な内服療法や外用薬の使用方法について細かく指示しています.
●乾癬:ビタミンD外用剤を中心とした外用療法を基本としています. 中等症以上の場合や
軽度の関節症状がある場合は, 副作用の少ない内服薬を考慮しています. 重度の場合は,
生物学的製剤を用いた治療を受けられるように紹介をしています.
●掌蹠膿疱症:標準的治療法で改善しない場合は, ビオチンを用いた治療
(前橋賢先生・元東北大学第二内科の治療法に準拠)を行っています. 胸肋鎖関節などの
腫れや痛みがある場合は, 専門の診断が可能な阪大整形外科などへ紹介し, さらに必要に応じて
生物学的製剤を用いた治療を紹介します.
●巻き爪:手術をせずに形状記憶ワイヤーを用いた治療(自由診療)を多数行っています.
●最新機種のダーモスコープを用いてほくろや皮膚がんの診断を行っています.
不確実な場合は,東京女子医大東医療センター皮膚科にコンサルトをしています.
●西洋医学では治りにくい慢性疾患に対しては, 漢方(保険エキス剤)を組み合わせた治療
(両立は可能だと思っています)を行っています.
●マゴットセラピー(自由診療)により, 糖尿病性足潰瘍などでの下肢切断の救済を行っています. また, 日本でのマゴットセラピーの普及活動(www.maggotforum.com/)に努めています.
(注)開院当初よりピアスの穴あけはしていません. 今後も行うことはありません.
また, レーザーなどの美容皮膚科治療を行うこともありません.
医師:岡田匡
奈良県立医科大学卒業, 同大学皮膚科学教室(主任:白井利彦教授)
1997 開院
●日本マゴットフォーラム事務局長
https://www.maggotforum.com/jmf
●日本マゴットセラピー症例検討会事務局長
●社団法人ジャパンマゴット治療教育推進協会理事長
●香芝市医師会会長
https://sites.google.com/view/kashibamed
●奈良県北葛城地区医師会副会長
●真勝流抜刀道八段
●著作:「糖尿病とウジ虫治療」(岩波書店 岩波科学ライブラリー)
https://www.iwanami.co.jp/book/b265966.html
https://honz.jp/articles/-/33638
https://honz.jp/articles/-/33641
https://www.news-postseven.com/archives/20171006_610692.html? PAGE=2)%20%20%E2%80%8B